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    記事No.5 [恐怖への反撃 後編 ブレイブハート] 返信ページ
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    ■5   恐怖への反撃 後編 ブレイブハート 
    □投稿者/ かすてら 4回-(2011/12/07(Wed) 22:39:53)

     マスターアップ完了。


     
     
     


     ―――京都という場所は、日本ではかなり発達した都市だったと聞いています。
     天まで届きそうとは言えないけど、巨人のような高さのビルが多く立ち並びます。
     観光施設や文化的遺産。
     商業施設や高層マンション。
     
     でも、今は都市というよりは遺跡に近いのかもしれない。
     かつてきっちりと、そして立派に整備されていたと思われる道路はいくつものヒビが入っています。
     建物だっておなじ。
     所々に割れ目やキレツが入り、場所によっては雑草が吹き出しています。
     いわゆる、旧文明の遺産を目の当たりにしているような感覚なのです。
     
     「困ったなぁ…」
     
     警察署を出てからどれだけ走っただろう?
     コンクリートジャングルという名前の迷宮に迷い込んだ私。
     ひび割れた道路上に遺棄された乗用車の残骸を越え、どこからとも無く突き出した樹木のトンネルをくぐり、私は進んできた。
     でも、ゴールが見当たらない。
     急がないといけないのに、全然光が見えてこない!
     
     「…誰!?」
     
     私は唐突に後ろを振り返り、武器を構えました。
     でも、何も無い。
     あるのは放置された乗用車だけ。
     
     ああ、もう!
     立ち止まっているヒマはないんだ!
     急いで助けを呼ばないと!
     
     
     真っ二つにされたトラックの間を通り、蜘蛛の巣のようにひびが入った交差点を横断し、横転したバスのよこを通過して、さらに先へ。
     やだ…。
     やっぱり、何かに後をつけられている気がする…。
     
     わたしは恐る恐る振り返る…。
     なにもいない。
     
     いや、分断されたトラックの陰に、トロールとは違う何かがいる!
     私に気がつかれないようにと隠れているけど、見えているよ!
     よし、逃げよう!
     私は更に走り続けました。
     
     しばらく走った後、わたしはもう一度後ろを振り返ります。
     
     …いた。
     
     しかも、二匹に増えている。
     その二匹の化け物は、やっぱり物陰から私を見つめています。
     
     その後、いわゆる「だるまさんがころんだ」を繰り返し、怪物の数は5匹にまで増えてしまいました。
     しかもやっぱり、私との距離が縮んでいる。
     
     どうしよう…逃げないと!
     
     私はまた駆け出した。
     すると今度は後ろの怪物たちも、走って追いかけてきます。
     水を含んだモップを地面に叩きつけたような音を出して、私めがけて突進してきたのです!
     まずい!もっと早く走らないと!
     
     「あっ!」
     
     ひび割れた道路の段差に足を取られた!
     派手に転ぶ私。
     とにかく私は自分のコボルトバルゲルをつかみ、追ってくるクリーチャーに銃口を向けます。
     
     向かってくるのは、ゴリラのような体格をしたプレデター。
     でも爪は異常に発達しており、あれで引き裂かれると思うと震えがとまらなかった。
     しかもそんな化け物が、何匹も目の前まで迫ってきている!
     早く撃たないと!
     でも、引き金を引く指に力が入らない!
     
     その鋭い爪で引き裂かれると思った矢先、襲いかかろうとしたクリーチャーは不気味な声を上げて倒れます。
     何があったのだろう?
     そして、前にもあったようなこの展開は…。
     
      【少年】
     「大丈夫かい!?」
     
     軽快な足取りで私の前に現れ、引き続き残りのクリーチャーに銃撃を続ける少年。
     そうだ!あの時と同じだ!
     
     「スティーヴ!」
     
     思わず口走る私。
     心臓の鼓動が一気に高まった。
     約束どおり、私を守りに来てくれたんだね!
     
      【少年】
     「早く!やつらがまだ来る!」
     
     そうだった。
     まだ危険な状況にいることに変わりは無い。
     
     「一緒に戦おう!カバーしてくれ!」
     
     悪夢のように恐ろしい現実と、そこから生まれる恐怖という障壁。
     それへの反撃は、とてもとても簡単じゃない。
     でも、私はもう恐れない!
     そして引き下がらない!
     スティーヴが一緒にいてくれるなら、私はどんな苦難の道のりも乗り越えてみせる!
     
     引き金を引くと、私の武器はシャワーのように弾丸を吐き出した。
     暴風雨のような音を立てて銃口が光り、銃の側面からはぼてぼてと空の薬きょうがなだれ落ちます。
     迫りくるクリーチャーを次々と粉砕するこの銃…。
     スティーヴのお父さんの自信作であるアニミ重機関銃アニ・ミトライユーズを、今までどうして使わなかったのかが疑問で仕方ありません。
     先ほどまであれほど恐れていた怪物が、紙切れのように吹き飛んでいくのだから!
     
     「よおし!いい援護だ!続けてくれ!」
     
     この暴風雨みたいにうるさい音を聞きつけて廃墟から次々と怪物が現れましたが、このアニミの前にはミンチメーカーを目の前にした肉片でしかない!
     ふたりでミンチメーカーを操るこの様は、お肉屋さんになったみたい。
     
     やがて突進してくるプレデターの大半をやっつけたと思ったそのときでした。
     突然わたしのミンチメーカーが休業して、弾が出なくなりました。
     どうして…と思って手元に視線をやると、弾数を表示するデジタルカウンターの数字が000になっていなのです。
     
     ―――アニミは200連発のマシンガンで、本体下部に装着された箱型マガジンからベルトで本体に弾を供給する。
     で、弾を撃ちつくした場合は空になったボックスをはずし、新しいボックスを装着する。
     そしてボックスの中からベルトの先頭を引っ張り出し、それを本体のチャンバーと呼ばれるレールに乗せてパネルを閉じれば作業は終わる。
     
     でも、そんな簡単そうで難しいリロード作業を2秒や3秒で行えるほど私は上手じゃない。
     しかも、倒し損ねた生き残りのクリーチャーが突進してくる!
     やっとボックスを付け直したところで、もうそいつは私の目の前に迫った!間に合わない!
     
     「俺に任せろ!!」
     
     勢いよくソードを振り下ろし、迫ったクリーチャーを文字通り一刀両断にする。
     やった!全部やっつけた!
     
     
     「ありがとう!スティーヴ!」
     
     
     ええっ?と声を上げ振り向くその人。
     
     
      【ラフな格好の少年】
     「ジョルジュとかジョージってよく間違えられるけど…“スティーヴ”なんて言われたのは初めてだよ」
     
     
     なんてこったという具合に、頭をポリポリする少年。
     
     

     ―――ああ、そうか。
     
     
     スティーヴは、もう…だったんだね。
     よく考えれば、そうだよね。
     うん。
     勘違いもいいところだよね。
     
     
      【ラフな格好の少年】
     「おれ・・・何かしちゃいけないことしたかな? それより怪我は無いかい? 俺はゲオルク・クレインって言うんだ。よろしくなっ!」
     
     …おるく…くれいん。
     それほどスティーヴとは似ていない。
     
     「―――助けてくれてありがとう。それで、あなたはこんなところで何をしているの?」
     
      【ゲオルク・クレイン】
     「おおっとそうだった。俺、一応救援チームなんだ。皆とはぐれちまったけどさ」
     
     そうなんだ!
     天龍さんの言ったとおりだ!
     でも、たったの一人じゃん…。
     彼一人であの事態を収拾できるとは…到底思えないよね…。
     
     「救助隊は、ほかにはいないの?」
     
     「この辺りにいると思うんだけど…京都のことはぜんぜん解らない。アルファチームも動いているって話だけど、いったい何処で道草を食っているんだか…それより君こそここで何をしているのさ?」
     
     「あっ、そうだった!私は警察署から来たの!けが人だらけで身動きできなくて、すぐにでも助けが要るの!」
     
     「なんだって!どこなんだ!?」
     
     わたしは今来た道を指差しました。
     それなりの距離を走ってきたけど、特に曲がったりはしていないから道なりに進んでいけばたどり着けるはず。
     
     「よおし、任せておけ!」
     
     え?
     ねえ!ちょっと待ってよ!!
     ほかの救助チームたちを探しに行くんじゃないの!?
     
     ゲオルクは聞く耳をもたず、あっという間に走り去っていきました。
     
     
     
     ―――わたしはまた、ひとりぼっちになってしまった。
     
     ゲオルクを追いかけるべきだった?
     でも、たった一人の援軍だけを連れて帰ったって…ね。
     
     それにしても、救護チーム本隊はどこに居るのだろう?
     ゲオルクのいうとおりなら、この近くだというけど…。
     
     はぁ…。
     このコンクリートジャングルの中で、人探しをすると考えると途方に暮れてしまいます。
     しかも、おとぎ話に出てくるダンジョンのように、怪物たちが待ち構える迷宮で。
     
     
     “どうしたんだい?”
     
     
     誰!?
     私を呼ぶのはだれ!?
     
     
     “12時の方向に進むんだ、ミス黒松”
     
     
     え!?
     もしかして、こんどこそ、スティーヴなの!?
     
     いやでもおかしいよ。
     スティーヴは…。
     きっと空耳だよ、これは!だって…。
     
     
     “やれやれ…。ミス黒松。ブラウエライターからレンジャー・バトルスーツを支給してもらえなかったのかい?”
     
     すうっと、私の目の前に現れるスティーヴ。
     …うん。
     これは…スティーヴだ!!
     
     わたしは本能的に抱きつこうとしたけど、まるで雲をつかむようにうまくいかなかった。
     
     “ああ、そうか…。ミス黒松には、レンジャーの戦闘服はサイズが大きすぎたんだね。でも…だからって、僕の妹の形見であるスクールユニフォームで戦場に来るのはどうかと思うよ?まるでアニメのキャラクターじゃないか”
     
     
     ―――たしかに、スティーヴのいうことはごもっともだった。
     でも、私個人の意見としては、この制服は…スティーヴと一番深い繋がりであって、肌身離さず着ていたかったの。
     …まあ確かにこの衣装はおかしいよね。
     
     
     「あなたは…まだ生きているの?」
     
     今私の目の前に居るスティーヴは、はっきり言って古典的な幽霊のイメージでした。
     いいや、もしかしたらさっきの爆発で頭を打って、私自身がおかしいのかもしれない。
     
     
     “今はそれより、君のチームと全滅しつつあるチームを助けるのが大事だ。12時の方向に進め…”
     
     ぽつんと消えるスティーヴ。
     12時がどうしたの!?
     12時なんていわれても、お昼ご飯の時間としかわからないよ!
     
     とにかく先へ進まないと。
     わたしはスティーヴが消えた方向を選び進みます。
     
     
     “そっちじゃないぞ、ミス黒松!君から見て12時だ!”
     
     12時がなんなの!?
     わたしは腕にしたPDAで時間を確かめます。
     
     “12時・ほ・う・こ・うだ!時間じゃなくて方角だ! そう、そっちだ!ファッションセンターいしむらの標識が見えるだろう!?そっちだぞ!”
     
     十二時方向ってどういうことなのさ!
     進行方向のこと!?
     
     よくわからないけど、いしむら!いしむらっ!
     あった!
     ファッションセンターいしむら!
     ジオフロントにもあったけど、京都にもあったんだね!
     
     って、いしむらで買い物をするんじゃないのだから、さっさと先へ進もう!
     
     
     ―――そのいしむらは、建物の半分が崩れていました。ちょうどいい具合に瓦礫が傾斜しているので、わたしはそれをよじ登ることにしました。
     
     高いところから見渡せば、何かが見えるかもしれないから。
     でも上る前に、一度だけ後ろを振り返っておこう。
     
     …なにもいない。
     念のためもう一度だけ振り返るけど、何も居ない。
     後方の安全確保。
     よおし、上ってみよう!
     
     本日の特売品…タータンチェックのフレアスカート。
     というプライスカードが瓦礫の中に混ざっています。
     
     もしこんなご時勢じゃなかったら、スティーヴと一緒にここへやってきて…。
     こういった可愛い服を試着して、見てもらったりできたかな?
     彼に見てもらって、こっちのほうが似合いそうだ…とか言ってくれたり…ね。
     
     でも、もうそれは出来ないんだよね。
     世界は平和じゃないし、何よりスティーヴが居ないのだから…。
     
     
     ―――大して時間はかからず、私はいしむらの屋上にたどり着きました。
     
     屋上に上がりきって、一息ついたそのときでした!
     無音の空間を引き裂き、一発の銃声が鳴り響きました!
     続けて自動小銃(シュトルムゲヴェアー)や機関銃の音が続きます。
     人間が近くに居る!?
     
     わたしは「いしむら」の屋上から周囲を見回します。
     
     いた!
     交差点を挟んだ向かい側のコンビニエンスストアーに、たくさんのレンジャーが居る!
     
      【不明なレンジャーたち】
     「なんてことだ!射撃開始!射撃開始!」
     「各自ポジションを保て!引き下がるな!」
     
     でも状況は望ましいものでは無さそうでした。
     彼らは狼形のプレデター(シキ君はヘルハウンドって呼んでいた?)の大群に襲われていて、防戦一方だったのです。
     
      【不明なレンジャーたち】
     「なにをしている!早く戦うだ!」
     「数が多すぎる!後退!後退するんだ!」
     
     助けないと!
     でも、流れる洪水のようなプレデターの大群の中に飛び込むのは…。
     
     足が固まる。
     
     しかし彼らは…天龍隊長のチームと、その配下にある何人ものレンジャーを救う最後の希望なんだ!
     その最後の希望は今、捕食者によって食いつぶされようとしている!
     
     もしかしたら、スティーヴも同じような状況にあったのかもしれない。
     戦場に取り残されて、救助を待ちながら朽ち果てたのかもしれない。
     
      【不明なレンジャーたち】
     「負傷者をコンビニ内へ運べ!陣地を維持しろ!」
     「機関銃を前線へ出せ!急げ!」
     
     天龍さんのチームや、今壊滅しようとしているチームには、きっと愛する人をもった人が居るはず。
     それを救えなければ、私のように悲しい思いをするひとがきっと現れてしまう。
     
     …うん。
     
     なんとなく、わかったよ。スティーヴ。
     あなたが勇敢に、あの捕食者に立ち向かっていた理由が。
     そしてその理由こそが、あなたを恐怖へと立ち向かわせる原動力になっていたんだね!
     
     そうだね。
     そうでなきゃ、戦う意味が無いということになるもんね。
     
     ―――わたしはアニミのデジタルカウンターを確認した。
     
     200…うん。フルだ。
     あの地獄犬(ヘルハウンド)の大群を追い払うには、十分かな?
     
     そしていしむらの屋根から飛び降りようとした時です!
     突然コンビニエンスストアーが崩れ、そこから巨大な岩男みたいな生き物(ギガントとか言うらしい)が噴出してきたのです!
     
     赤ん坊が兵隊の人形で遊ぶように、レンジャーたちを軽々もてあそびます!
     もう一刻の猶予も無い!
     
     
     
     わたしはいしむらの屋根から飛び降りました。
     
     そして着陸してすぐさまアニミを構えます。
     何匹かのヘルハウンドが私に感づいて攻撃目標を買えたけど、この重機関銃があれば「おすわり」の10連発なんて容易なことだった。
     いいや、もっといける!
     一騎当千とまではいかないけど、私はレンジャーたちを襲う狂犬をとにかく撃ちまくった。
     一瞬の隙を見てデジタルカウンターを確認する。
     140!
     まだ狂犬が向かってくる!
     動物に好かれるのは嫌いじゃないけど、化け物は願い下げなんだから!
     115!
     ここの人たちと、警察署で待つ人たちのために、私は引き下がらない!
     074!
     狂犬が肉片になる!
     私は丁度交差点の真ん中までやってきた!
     もうすぐコンビニへたどり着ける!
     048!
     
     犬は追い払った!
     あとはあの巨人!
     
     私はコンビニ手前まで到達し、残りの弾すべてをその巨人に叩き込んだ。
     
     000…。
     
     …その巨人を静めることができなかった。
     私は腰のパックから追加の弾を取ろうと手を伸ばします。
     でも、今のが最後だった。
     
     
     よく考えたら、頭おかしいよね。
     私は映画やアニメの戦うヒロインじゃないのに、こんな無茶をして。
     ここまで出来たのは、この武器がすごかっただけなんだ。
     これが機能しなければ、私はただの獲物。
     
     そっか。
     結局そんなもんなんだね。
     私は物語の主人公で、最後の敵を倒して世界を救うとかいう偉業を成し遂げる訳じゃないんだ。
     当たり前だよ!
     そんなの都合のいい話だもの!
     私は選ばれし勇者でもなければ、古代の英雄の生まれ変わりでもない。
     
     圧倒的な暴力を目の当たりにして、ただ最後まで震えるしかないんだ…。
     よく考えれば、それが摂理なんだ。
     弱者は強者の獲物で、それが弱肉強食という生態三角形(エコロジカルピラミッド)を形成しているんだ。
     
     
     そして今、弱者が強者に食べられようとしている。
     
     
     “―――パンが無ければケーキを…と言ったのは誰だか知らないが、今の僕はミス黒松にこれを言いたい。銃が無ければ剣を使えばいいじゃない”
     
     
     …そうだ!
     コボルトバルゲルは銃だけじゃない!
     剣もあるんだ!
     
     “その前に移動したほうがいい”
     
     と、私を後ろから引っ張るスティーヴ。
     その直後に大木のような腕が私の手前を粉砕しました。
     
     “ギガントは見てのとおり頑丈だぞ。だから、頭を狙うんだ”
     
     わたしは両手剣(ツヴァイヘンダー)に持ち替えます。
     とにかく、今の私は妙に体が軽かった。
     これならあの巨人の頭まで飛んでいけそうだけど、少し自信が無い。
     
     それじゃあ、あの軽トラックの残骸を踏み台にしよう。
     わたしは振り下ろされる巨人の腕を回避して、軽トラックの台車を踏み台に思い切りジャンプしました。
     丁度いい具合に剣のリーチ内に頭が入る。
     ためいらいなく、わたしはツヴァイヘンダーをつきたてました。
     
     
     ―――わたしは、思い描いたようにクリーチャーを殲滅できました。
     
     でも、思い通りなのはそこまで。
     
     結局、だれも助けられなかった。
     
     
     …あれ?
     何かが動いたような。
     
     誰か居る!?
     
     私は瓦礫の下敷きになっている生存者を見つけました。
     男の子だ。
     まだ生きているけど…。
     
     
     「…もう生存者は居ないの? どうしよう。天龍隊長が待っているのに…。それで、あなたはだあれ?」
     
     
     
     
     終幕。
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    ■7   Re: 恐怖への反撃 後編 ブレイブハート 
    □投稿者/ かすてら 6回-(2011/12/08(Thu) 23:04:27)

     後編のあとがき。
     もしくはあとがきの後編。
     
     パイロットフィルムを終えるのに半年かかった(滝汗
     だれかかすてらに没頭できる環境をくださいOTL
     
     さてと・・・
     今思い返せば、結構長い道のりだったような。うん。
     とりあえず【デア・アイゼルナーガルテン(パイロットフィルム版)】から振り返ってみよう。
     
     主人公である垣内拓馬は、結局一発も発砲しなかった(戦わなかった)。
     それでいいのだろうか。本編で活躍する予定だけど、その本編がグランドホテル形式(マルチ主人公)となった場合、なんだか影が薄そうになりそう;;
     
     そんでもって「初恋とともに去りぬ」。
     第一話が丸々世界観の説明という退屈な内容だったような・・・(汗
     
     そして第二話。本腰(ちがうだろ)である、スティーヴとの出会い。
     「何なのこのオーストラリアの牛飼いを描いた…」って文があるけど、これは映画【オーストラリア】のワンシーンと実はまったく同じだったり。
     そして学校での再会というお決まりな展開。うん。無難=ありきたり。
     
     で、誘拐されるさくら。
     これは、かわしたみずき先生の【初恋限定】の影響丸出し。
     ただ、初恋…のほうは、スカートを切り裂くとかもっと表現が過激だった様な・・・
     
     そしてその後・・・
     【テイルズオブシンフォニア】を遊んだ人ならわかるだろうけど、世界観的にも参考…というよりはおまーじゅっぽい物があるね。さくら本人がラタトスクの…って文まで出しているし。
     
     そしてスティーヴとの間に決定的な感情が芽生えるタワーのシーン。
     映画【タイタニック】を見ると「まんまじゃないか!」とか言われそう(汗
     さらに付け加えれば、それ以前の食事シーンも炊いた肉・・・
     
     そしてその後、たぶんチャプター9あたり。
     「夢はウクライナ語でムリヤ」っていうのは、たぶん合っているはず。
     
     「ボッカデラベリタ」。
     知る人ぞ知る、イタリアの観光名所。
     さくらとスティーヴが見ていた映画は「ローマの休日」で、実在した映画です。2003年に著作権が消滅した作品なので、タイトルとか内容を赤裸々に暴露しても犯罪にはならないのです。しかし、かすてら自身まだこの本ペンを見たことが無いという(汗
     
     そしてその前。ストーリー的に意味の無い「ふたつでじゅうぶんですよ」のエピソード。ジオフロントでの食生活を描こうと思ったけど、完成度の低さからボツにした。でも結局おまけしてしまった意味不明な回。
     映画好きなら気がついているだろうけど、元ネタは【ブレードランナー】という古い映画。ふたつでじゅうぶんですよ で検索。
     
     そしてラストチャプター。
     「ようこそ人類最後の砦・・・」
     おもいっきりごっづいー(ry

     
     一方「恐怖への反撃」では文字通りさくらが苦難に立ち向かうエピソードになっています。お待ちかね(?)の戦闘シーンも盛り込んだけど、21世紀での戦いっていうのを現実的に考えれば、どうしても近代的なデバイスに頼る(使ってしまう)のです。名瀬銃を使わず剣のみを使うのだ?といわれたら、それに答えるだけの設定は・・・難しいだろうなぁ・・・
     
     【ファッションセンターいしむら】
     結構有名っぽいので、説明はいいかな?
     ちなみに京都の亀岡市にそれは実在するのか?解らない(おいこら


       
     うん。無駄に長かった(汗 
     
     そういうことで、ぐだぐだですが長文失礼いたしました!

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